ログハウス


①掌からひまわりの種をつまんでいくヤマガラ。yamagaratowatasi.jpg

②冬から春に見られるリス
risu.jpg
③アカゲラ(頭の赤いオス)
akageraosu.jpg
④アカゲラ(頭の黒いメス)
akageramesu.JPG
⑤ジャージャーと大きな声で鳴くカケス
kakesu.JPG

約900メートルの高鷲明野高原には、街の中では見られない色々な動物が住んでいて私たちを癒してくれます。

amago0000.JPGkunnseiki0000.JPG渓流づりは憧れですが、育ったところが関東平野ですから、フナやハヤくらいしか釣ったことが無く、たまたま長良川の支流で、イワナを釣ったのがきっかけで、魚の薫製づくりをしてみました。その後養殖のイワナやアマゴ(写真)やニジマスなどとどんどん試すうち、そのおいしさに魅せられてしまいました。蕎麦打ちと並んで薫製作りは、ログライフならではの楽しみです。

0004.JPG栃木県小山市で生まれた私が初めて蕗のとうを見たのは、岐阜県郡上市高鷲町の明野高原にログハウスを建てた10年ほど前です。雪の下から真っ先に顔を出す蕗のとうは、待ちに待った春の訪れであり、やっと5~6個見つけると天ぷらにしていただける大地の恵み0004.JPG
でもあります。雪に耐えたまわりの部分は厚くて緑も濃く赤みを帯びていたりしますが、一皮むけばごらんのように明るい春の色をしています。山菜ならではのちょっと苦みもあって、正に春の味です。

ログハウスができると、ログ仲間がふえていきます。中には、こちらに住み着いて地元の方々から自然の恵みの生かし方や楽しみ方を教えてもらいながら暮らしていらっしゃる方々が数組。そのお仲間に入れててもらってはじめて感動したのが「どぶろく」でした。お酒の飲めない私ですが、甘くてフルーティで、たちまち気に入ってしまいました。
dobu.jpg
準備するもの…  水4升 白米3升 麹2升(私は甘いのが好きなので,これより少し多め) おけ(20ℓ用) 漬物用ビニール袋  冷やご飯1杯 布袋
oke.jpgmasu.jpgkome.jpghiyagohan.jpg
1 おけの熱湯消毒 2 袋を入れる  3  水4升を入れる     4 米を3升量る
5 米は何度も洗う    6 洗米と冷やご飯の袋を入れる 7 袋の先は,しばっておく      8 時々混ぜ,1週間ほどおく
1週間くらいで,ぶくぶくした気泡が出る。または,酸味のある匂いがしてくる。
musu.jpgsamasu.jpgkouji.JPGkakimaze.jpg
1週間後

9 米を出して,水分を切る。袋の冷やご飯だけ捨て、水はとっておく。
10 蒸し器に布を敷き,50分蒸す。強火で20分、中火で30分。
11 蒸し上がったら、熱い湯を使い容器を消毒する。
12 蒸し上がったご飯を容器にあける。
13 よくほぐす。
14 ご飯が人肌くらいになったら,麹を細かくしながら入れ、とってあった水を入れ混ぜ        る。
15 おけにあけ,よくかき混ぜる。
16 空気を抜いて,口を縛る。
 その後,時々混ぜる。3ヶ月で飲めるようになる。
 (1ヶ月くらいで飲んでみて,シンナーの匂いがしたらだめだそうです。)

          

berannda.jpg

「星涼庵」という名前もつけて、いよいよベランダ作りにかかりました。足元は、大きなコンクリートブロックを8個も使い、定位置に移動するだけでも、大変でした。

 berandatoteiburu.jpg

橋などに多く使われるレッドシダーは、ベランダにも最適な木材で分厚い板に防腐剤がしみこませてありました。ベランダができると、テーブルやいすも作りました。西の大日岳の方を見ながら朝食を食べたり、お茶を楽しんだりできます。夜になると、みんなとにぎやかにバーベキューで盛り上がります。

image.jpg 

春から育てていた大好きなコスモスもいっぱい咲きました。

yukigatumotaasas.jpg

足場がなくなる前に玄関の仮階段を作りました。

toiredukuri500.jpg

次は,いよいよ家の中の仕事です。何よりも先にトイレを作りました。これで、水とガス(アウトドア用携帯ボンベ)も使えるので、泊まれるようになりました。

nikainonaisou500.jpg

5mほどの長い板を丸ノコで必要な長さに切り、ミニサンダでていねいに磨いてから、ねじで止めていきます。すべて電動工具のお陰で、きれいに仕上がります。(多少は腕も関係有るかな?)

santatonekos.jpg

はじめは、音と粉塵が気になりましたが、すぐに慣れてきました。雪で、外に出られない間、私はウッディクラフトを楽しみました。

suto-bu.jpg 

彼岸も過ぎると,朝晩は冷えます。冬に備えて薪割りに精を出している毎日です。薪は,去年のうちに高鷲森林組合から買いました。また,近くの林の間伐材もわけてもらいました。今年は,やっと欲しかったストーブが買えるので,斧を振り上げる手にも力が入ります。

makiwari1.jpg

いよいよストーブが入ります。ストーブの炉台は,御影石,壁面は,煉瓦模様の耐熱ボードで作りました。246㎏のストーブを持ち上げるのは,ユニックを使えば簡単でしたが,室内の煙突をつなげることの方が大変でした。どのストーブがいいのか何度も,ストーブ屋さんに足を運び,ネットでも調べました。メールの返事は,どんなストーブでも使っていれば愛着がわくというような文面が多かったようです。「何故ストーブを替えたのか」という忘れられないホームページ http://www.shiojiri.ne.jp/~minmin/newstb.htm と出会いました。それ以来,ウオーターフォード社のストーブに目がいくようになりました。そして,買ったのは,やはり無骨で野性的と絶賛の「ウオーターフォード社のトリニティー」でした。メラメラと恐ろしいほど燃えたり,なめるように巻き付いて燃えたり,おきとなるまでトロトロと燃えたり,いろいろな表情を見せながら,遠赤外線の暖かさは心まで温めてくれます。

nagasitokonros.jpg

手洗い、流し、カウンター全て「いいめっけもの」でした。

kaunta-s.jpg

我が家のビルダーの手に掛かると見事に生き返ります。

niwanotanu1.jpg
この写真は,6月頃庭でごちそうを食べた後のスナップです。 2000617日 我が家(名古屋)の庭にて 

2000.5.7  朝日新聞朝刊  「口笛」より
性別オス,大人。体重3㌔と少し。名前は「タヌー」。次女の晴子さんが名付けた。312日。鬼頭介弘さん(53)は,岐阜県高鷲村で,何かが道にうずくまっているのを見た。タヌキだ。足を痛め,道の脇の雪を越えられない。山の中で放そうと思い,箱に入れた。名古屋市の自宅に電話すると,妻の陽子さん(50)は「治るまで家に連れてきたら」。翌日,連れ帰った。安静にすれば治る,と介弘さんは考えていた。でも,何も食べず,けがの部位も分からない。やはり手に負えない。晴子さんが獣医を探した。すでに夜9時。20件ほど電話した。車で30分ほど走り,安田宗弘さん(46)の診察を受けたのは11時過ぎだった。検査の結果,骨盤を複雑に骨折していた。交通事故らしい。「タヌキは初めて」ながら,安田先生は熱心だった。先生の妻で高鷲村出身の清美(45)さんも,「同郷」のよしみで懸命に世話した。鬼頭さん一家もたびたび見舞った。2回の手術を終え,タヌーは,429日に退院した。問題はこのあと。野生で生きる力は,たぶんない。飼おうにも人になれない。一家は意見が分かれた。「自然の中が一番」と介弘さんが言えば,「それは殺すようなもの」と晴子さん。引き取ってくれる施設も思い当たらない。とりあえず庭の隅を囲い,タヌーの居場所を作った。しばらく回復具合を見守るつもりでいる。

その後
 45日後,かわいそうに思ってカラーを外してげると,次の日の朝は,もぬけのからだった。さっそく首輪も自分の力で外し,90㎝もある柵を乗り越えて,逃げていってしまったのだ。けがも治り体力もついた証拠だ。こで何を食べているのだろうと心配をしながらも,毎日エサを用意しておくと,1週間後には,庭に来てエサを食べるようになった。夕方になると,エサをやる食器の音を聞きつけて木の茂みまで来ては様子をうかがって食べるようになった。初めは,家の明かりが消え,庭が真っ暗になるまで用心深く待っていたタヌーも,だんだん慣れてきてこちらが見ていても食べに来るようになった。(写真)

だんだん夏が近づいてくるので,どうやって捕まえてふるさとの高鷲村に連れていったらよいか,安田先生にも相談しているうちに,パッタリとエサを食べに来なくなってしまった。
旅に出てしまった。
名古屋の暑さを乗り越えただろうか?それとも,ふるさとに無事帰っただろうか?心配は募るが探しようがなかった。 9月に入って,中日新聞に「中区でタヌキの死体」という記事が載っていた。タヌーであって欲しくない。
早く帰っておいで ・・・。

wasitu.jpg 

やっと階段ができあがりました。分厚い板で、しかも柔らかい感触。ひょいひょいと上り下りできるようになりました。今までのはしごのことを思えばまさに極楽です。(経験者にしか分かりません。)床張りが終わりました。素足で歩くと、この上なく気持ちいい!初夏 室温24℃~28℃爽やかな風 が吹き抜ける昼下がり。睡魔を誘うものはビールの酔いか、デザートの満足感か。

kaidans.jpg

押し入れができ、畳が入ると、俄然,家らしくなりました。

bedos.jpg

ベッドの台とベッドカバーは、手作りです。カントリースタイルもいいですね。

Next Page »